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IELTS Speakingの答え方|Part 1・2・3の型と回答例、一人でできる練習法

2026 10/31
IELTS対策
2026年11月7日

IELTSのSpeakingになると、頭が真っ白になってしまう。「Yes, I do.」のあとが続かない。Part 2の2分間が、とてつもなく長く感じる。そんな経験はないでしょうか。

Speakingが伸び悩む原因は、英語を話す力そのものより、答え方の型を持っていないことにある場合がほとんどです。何をどの順番で話せばいいかが決まっていれば、知っている英語だけでも、ずっと落ち着いて、長く、わかりやすく話せるようになります。

この記事では、IELTS SpeakingのPart 1・Part 2・Part 3それぞれの答え方を、回答例と一緒に解説します。最後に、一人でもできる練習法と、本番で困ったときの切り抜け方もまとめました。

目次

IELTS Speakingの基本

Speakingは、試験官と1対1で行う面接形式の試験です。時間は全体で11〜14分。コンピューター版で受験する場合も、Speakingはこれまでどおり試験官と対面で行います。会話は録音され、採点に使われます。

パート時間の目安内容
Part 14〜5分仕事・学校・住まい・趣味など、身近なテーマについての質問に答える
Part 23〜4分カードに書かれたテーマについて、1分準備してから1〜2分一人で話す
Part 34〜5分Part 2に関連した、より抽象的・社会的なテーマについて試験官と議論する

4つの採点基準

Speakingは、次の4つの基準で、同じ重さで採点されます。

採点基準見られていること
Fluency & Coherence(流暢さとまとまり)不自然に止まらずに話し続けられるか。話の流れがわかりやすいか
Lexical Resource(語彙)話題に合った語彙を使えるか。知らない単語を言い換えて伝えられるか
Grammatical Range & Accuracy(文法)いろいろな文の形を使えるか。正確に使えているか
Pronunciation(発音)聞き手が無理なく理解できるか。強弱やリズム、区切り方が自然か

ここで知っておいてほしいのは、ネイティブのような発音や、難しい単語は求められていないということです。発音で見られているのは「わかりやすさ」で、日本語のアクセントが残っていても、聞き手が理解しやすければ問題ありません。また、Speakingでは「意見の中身が正しいか」は採点されません。採点されるのは、あくまで英語の使い方です。

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Part 1:「結論+理由+ひとこと」で答える

Part 1では、自己紹介のあと、身近なテーマについての短い質問が次々に出されます。よく出るのは、仕事や学校、住んでいる場所、趣味、休日の過ごし方、食べ物、天気などです。

よくある失敗:答えが短すぎる、または長すぎる

一番多いのは、「Yes, I do.」「No, I don’t.」だけで終わってしまうことです。これでは話を広げる力を見せられず、試験官もすぐに次の質問に移るしかありません。反対に、1つの質問に1分以上話し続けるのもおすすめしません。Part 1は短い質問にテンポよく答えるパートなので、2〜3文が目安です。

答え方の型

  1. 結論:質問に、まずひとことで答える
  2. 理由:なぜそうなのかを1つ足す
  3. ひとこと:具体例、最近のこと、または以前との違いを少しだけ足す

たとえば「Do you like cooking?(料理は好きですか)」と聞かれたら、次のように答えます。

Yes, I do. I usually cook dinner on weekends because it helps me relax after a busy week. Recently, I’ve been trying to make curry from scratch.

はい、好きです。忙しい1週間のあとにリラックスできるので、週末はたいてい夕食を作ります。最近は、カレーを一から作ることに挑戦しています。

1文目が結論、2文目が理由、3文目がひとことです。使っている単語はどれも普通のものですが、これだけで「質問に答え、理由を説明し、具体的に話を広げる」ことができています。

「特にない」ときの答え方

Part 1では、自分にはあまり関係のない質問が出ることもあります。たとえば「Do you like gardening?(ガーデニングは好きですか)」と聞かれても、やったことがない人もいるでしょう。そんなときは、正直に「あまりしない」と答えたうえで、理由や、代わりにしていることを話せば大丈夫です。

Not really, to be honest. I live in a small apartment, so I don’t have a garden. But I do have a few small plants by the window, and I enjoy watering them in the morning.

正直に言うと、あまりしません。小さなアパートに住んでいるので庭がないんです。でも窓際に小さな植物をいくつか置いていて、朝に水をやるのは楽しいです。

話の中身は事実でなくても採点には関係ありませんが、無理に話を作ろうとすると詰まりやすくなります。自分のことを、自分の言葉で話すのが一番スムーズです。

Part 2:1分の準備で「話す順番」を決める

Part 2では、テーマと、話す内容のヒントが3〜4つ書かれたカード(トピックカード)が渡されます。1分間の準備時間のあと、1〜2分一人で話します。準備時間にはメモを取ることができます。

たとえば、次のようなカードです。

Describe a place you would like to visit in the future.
You should say:
where it is
why you want to go there
what you would like to do there
and explain how long you have wanted to visit this place.

将来行ってみたい場所について話してください。それはどこか、なぜ行きたいのか、そこで何をしたいのか、そして、どのくらい前から行きたいと思っているのかを説明してください。

1分間の準備でやること

  1. 話すものを、すぐに1つ決める(迷う時間が一番もったいない)
  2. カードのヒントの順番で、キーワードを書く(文章は書かない)
  3. 最後のヒント(and explain…)に、一番時間をかける(ここで話を広げる)

上のカードなら、メモは「Iceland/aurora・nature/see aurora, hot spring, drive/since high school, documentary」くらいで十分です。メモは、話している途中で迷子にならないための地図です。言葉に詰まったら、メモに戻って次のキーワードに進みましょう。

回答例

I’d like to talk about Iceland, a small island country in the North Atlantic. I’ve never been there, but it’s at the top of my list.

The main reason I want to go there is the nature. Iceland is famous for its volcanoes, glaciers and waterfalls, and I’ve always been interested in places that look completely different from where I live.

If I go, the first thing I’d like to do is see the northern lights. I’ve only seen them in photos and videos, so I really want to see them with my own eyes. I’d also like to relax in a hot spring and rent a car to drive around the island.

I’ve wanted to visit Iceland since I was in high school. I watched a documentary about the northern lights, and I remember thinking, “I have to go there someday.” So for me, it’s not just a trip. It’s something I’ve been dreaming about for a long time, and I hope I can make it happen in the next few years.

回答例(説明のために作った例です)

段落ごとに、カードのヒントの順番(どこ→なぜ→何をしたいか→いつから)で話しています。最後の段落では、きっかけになった出来事と、そのときの気持ちを入れて話を広げています。難しい表現はほとんど使っていませんが、具体的な場面があることで、聞き手が話についていきやすくなっています。

2分間話し続けるコツ

  • 具体的な場面を1つ入れる:「いつ、どこで、何があったか」を話すと、自然に時間が伸びます
  • 気持ちを言葉にする:そのときどう感じたか、今どう思っているかを足します
  • 時間が余っても焦らない:2分に達すると試験官が止めてくれるので、途中で終わっても問題ありません。止められるまで、話を広げ続けるつもりで話しましょう

Part 2が終わると、試験官がそのテーマについて1つ2つ短い質問をすることがあります。ここは短く答えれば大丈夫です。

Part 3:「自分」から「社会」へ視点を広げる

Part 3では、Part 2のテーマに関連した、より大きな質問が出されます。上の例なら、「なぜ人は海外旅行をするのか」「観光は地域にどんな影響を与えるか」「将来、人々の旅行の仕方はどう変わるか」といった質問です。

Part 1とPart 2が「自分のこと」を話すパートだったのに対し、Part 3は「人々」や「社会」について、意見と理由を説明するパートです。ここで自分の体験だけを話し続けると、質問に十分答えられていないことになります。

答え方の型

  1. 意見:質問への答えを先に言う
  2. 理由:なぜそう考えるのかを説明する
  3. 例または比較:具体例を出す、または「昔と今」「若い世代と上の世代」「都市と地方」などを比べる
  4. まとめ(任意):最初の意見をもう一度、短く言う

たとえば「Why do you think more people travel abroad today than in the past?(昔より今のほうが海外旅行をする人が多いのはなぜだと思いますか)」と聞かれたら、次のように答えます。

I think the biggest reason is that travelling has become much easier and cheaper. In the past, flights were expensive and people had to rely on travel agents to plan everything. Now, with low-cost airlines and booking apps, people can find a cheap flight and a hotel on their phone in a few minutes. For example, many young people in Japan go on short trips to nearby countries just for a long weekend, which was quite rare a few decades ago. So I’d say technology has made travelling abroad a normal part of life for many people.

一番大きな理由は、旅行がずっと簡単で安くなったことだと思います。昔は航空券が高く、すべての手配を旅行会社に頼る必要がありました。今は格安航空会社や予約アプリがあるので、数分でスマホから安い航空券とホテルを見つけられます。たとえば日本では、多くの若い人が3連休だけで近くの国に短い旅行に行きますが、これは数十年前にはかなり珍しいことでした。なので、テクノロジーのおかげで、海外旅行は多くの人にとって日常の一部になったと言えると思います。

意見(簡単で安くなった)→理由(昔と今の比較)→例(日本の若い人の短い旅行)→まとめ、の流れになっています。「I think」「For example」「So I’d say」のような、話の役割を示す言葉があると、聞き手は流れを追いやすくなります。

すぐに答えが浮かばないときは

Part 3の質問は、普段あまり考えないテーマが多いので、すぐに答えが浮かばないこともあります。そんなときは、黙ってしまうより、考えていることを英語で伝えましょう。

  • That’s an interesting question. I haven’t really thought about it before, but…(面白い質問ですね。あまり考えたことはありませんが…)
  • It’s hard to say, but I suppose…(難しいですが、おそらく…)
  • I think it depends on…(〜によると思います)

ただし、こうした表現を毎回の答えの最初に使うと、かえって不自然になります。本当に考える時間が必要なときだけ使いましょう。

本番で困ったときの切り抜け方

質問が聞き取れなかった

聞き返して大丈夫です。「Sorry, could you repeat the question, please?」と言えば、もう一度言ってもらえます。Part 3では、単語の意味を確認したり、質問を言い換えてもらったりすることもできます。わからないまま見当違いの答えをするより、聞き返してから正確に答えるほうがずっといいです。

単語が出てこない

知らない単語や、思い出せない単語があっても、話を止めずに説明して言い換えましょう。たとえば「渋滞」が出てこなければ「there were too many cars on the road and we couldn’t move」と言えば伝わります。言い換えて伝える力は、語彙の採点基準でも見られている大切な力です。

言い間違えた

気づいたらさっと言い直して、そのまま話を続けましょう。小さなミスを1つするたびに大きく減点されるわけではありません。ミスを気にして話が止まってしまうほうが、流暢さの面では大きなマイナスになります。

日本人がやりがちな3つのこと

  1. 丸暗記した回答を話す:暗記した文章は、話し方が急に変わるので試験官にもわかりやすく、質問とずれやすくなります。覚えるなら、文章ではなく「答え方の型」と、自分の話のネタにしましょう。
  2. 「えーと」「あのー」を日本語で言う:考える時間が必要なときは、「Well,」「Let me think,」のように英語で間をつなぎます。普段の練習から意識しておかないと、本番で日本語が出てしまいます。
  3. 声が小さく、平坦になる:緊張すると、声が小さく、抑揚のない話し方になりがちです。大事な単語を少し強く言うだけで、聞き取りやすさは大きく変わります。

一人でもできる練習法

Speakingは、相手がいないと練習できないと思われがちですが、一人でもできることはたくさんあります。おすすめは、録音して聞き直す練習です。

  1. 質問を1つ選び、スマホで録音しながら答える(Part 2なら1分準備して2分話す)
  2. 録音を聞き直して、次の点を確認する
    ・質問に答えているか
    ・長く止まっている所はないか
    ・同じ単語を何度も繰り返していないか
    ・言いたかったのに言えなかった表現は何か
  3. 言えなかった表現を調べて、もう一度同じ質問に答えて録音する

1回目と2回目の録音を比べると、自分の成長がはっきりわかります。毎日1問でも続けると、話すことへの抵抗がかなり減っていきます。

自分の「話のネタ」を準備しておく

Part 2では、人・場所・物・出来事・経験など、さまざまなテーマが出ます。すべてのテーマの回答を準備するのは無理ですが、「よく話せる自分のネタ」をいくつか持っておくと、いろいろなテーマに応用できます。たとえば「大切な友人」の話は、「あなたに影響を与えた人」「一緒に時間を過ごすのが好きな人」などのテーマにも使えます。ネタは文章で暗記せず、キーワードと話の流れだけを覚えておきましょう。

よくある質問

Q. 発音はどのくらい大事ですか?

発音は4つの採点基準の1つなので、スコアの4分の1に関わります。ただし、見られているのはネイティブらしさではなく、聞き手にとっての「わかりやすさ」です。一つひとつの音より、大事な単語を強く言う、意味のまとまりで区切る、といったリズムを意識すると、伝わりやすさが大きく変わります。

Q. 試験官があまり反応してくれないのですが、大丈夫ですか?

心配いりません。IELTSの試験官は、すべての受験者に公平になるよう、決められた進め方で試験を行います。うなずきや相づちが少なくても、あなたの回答が悪いという意味ではありません。気にせず、自分のペースで話しましょう。

Q. Part 1の途中で話を切られました。減点されますか?

Part 1とPart 3は時間が決まっているので、試験官が途中で次の質問に移ることがあります。これは時間を管理するためで、減点ではありません。ただ、Part 1で毎回長く話しすぎているなら、2〜3文を目安にしてみてください。

まとめ

  • Part 1:「結論+理由+ひとこと」の2〜3文で答える
  • Part 2:1分の準備で、カードの順番にキーワードをメモし、具体的な場面と気持ちで話を広げる
  • Part 3:「意見→理由→例・比較」で、自分だけでなく社会や人々の視点から答える
  • 困ったとき:聞き返す、言い換える、言い直して続ける

Speakingは、型を知って、録音して、直す。この繰り返しで確実に伸びていきます。IELTSの全体像や、ほかの技能の勉強法は、【2027年版】IELTS Academic完全攻略ガイドにまとめています。

※記事中の回答例は、説明のために作った例です。試験の形式や採点基準は、IELTS公式サイトで最新の情報を確認してください。

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