一年ぶりの中国への帰省 | #32
一時帰国
9月中旬に約一年ぶりに中国に帰国しました。リョウタも同じタイミングで日本に。
去年メルボルンに渡航する前に二人で一緒に中国に帰ったことがあります。
その時私はコロナで2020年以来、つまり3年半ぶりの帰国で、リョウタは初めてでした。彼と親との初対面や親戚との集まり、とにかくいろいろあってへとへとだった記憶があります (笑)
それもあって、今回自分一人で帰る直前までちょっと緊張していました。
9月中旬の実家は思ったより涼しかったです。
そういえば大学に入ってから夏休みと冬休みぐらいしか帰らなくなったので、実家で秋を過ごすのは、9年ぶり?だいぶ久しいです。
初日だけ暑くて、エアコンのない実家から逃げ出して、一人でプールに行きました。
小さいころは夏でもエアコンがほぼ使わない気温でしたが、今は冷房が効いている部屋に甘やかされすぎたのか、それとも地球温暖化で暑くなってきたのか、夏の暑さに勝てる自信がありません。
プール行くと、去年のことを思い出します。
家族との言い合いで毎日落ち込んでいた自分にとって、プール行くことがまるで現実逃避みたいなものでした。水に潜れば周りの音が聞こえなくなるし、頭もすっきりする気がしました。
しかし、次の日からもう肌寒いぐらいで、この度の帰省において、プールはそれっきりでした (笑)
パパママと、じいちゃんばあちゃんは相変わらず元気でよかったです。
実家はマンションの一階で、お父さんは外の場所を使っていろんな野菜や果物を栽培しています。朝起きた後と仕事から帰ってきた後、いつもまず彼の農場に足を運びます。食物たちがかわいくてしようがないでしょうね(笑)愛をいっぱい注いでいるのがひしひし伝わってきます。
お母さんは去年定年退職しましたが、会社に雇われ続け、これまで通りに働いています。最近は通勤ラッシュを避けるために、運転をやめて自転車で会社に通っています。地元に川沿いの公園で二輪車専用の通路があるので、毎日その道を活用して片道1時間半ぐらいサイクリングしています。
じいちゃんばあちゃんも元気です。もう90の年ですが、毎日の散歩、自炊、そして本を読んだりテレビを見たりするルーティンをいつも通り続いています。安定な日々が送れているようで、私も安心です。
今回もなかなか充実しているスケジュールでした。
91歳の誕生日
ばあちゃんの91歳の誕生日パーティをみんなで祝いました。
そして父側の親戚の集まりで、叔父叔母従兄甥っ子姪っ子たちとみんな会いました。
その後は国慶節、中国のゴールディンウェークが到来し、ばあちゃんの息子、私のおじさん夫婦が来ました。
今年はとあるゲームで地元のたくさんの古跡が取り入れられたことによって、観光客が殺到しました。地元でこんなに人いっぱいいるのはあまり見たことがなく、びっくりしました。
本当にうれしいことです。
山西省は昔石炭の貯蓄量や重工業でしか知られていなかったが、実は歴史、文化、おいしい食事、観光スポットもとても豊かな街です、もっともっと山西省の良さをみんなに知ってもらい、実際に体験してもらいたいです。
私は大学で地元から出て行ったり、就職で海外に行ったりして、地元の町は経済が遅れていると心のどこかでひっそりと思ったことがあるかもしれません。
地元より、外の世界のほうが魅力あると信じてずっと追いかけてきたと思います。
でも、今回の帰省で、地元の町が確実に良くなっていると実感したし、大都市にない気持ちよさがあると改めて感じました。
この間本で読んだことですが、
「多く経験したからこそ、物事をいろんな角度から見ることができ、一つの基準で比べなくなる」
私も外の世界を見てから、地元の良さをもっと気づけるようになったのでしょうか。
友達との再会
何人か中学・高校時代の友達と久しぶりに会いました。
海外に留学しに行った人、大都市で就職した人、地元で公務員になった人…みんなそれぞれです。
いつの間にか、学生時代みたいに成績一つで優劣がつくような形ではなくなり、人生の軌道もいろんな方向に展開するようになりました、これは大人になるということですかね。
お母さんと夜散歩する時に昔のことについて話しました。まだ小学生か中学生の時に、お母さんがよく同僚家の子供の話をしてくれていましたーーアメリカに留学しに行ったとか、奨学金で自費ゼロとか、博士を目指しているとか。
自分も外の世界を見てみたいという志はその時から少しずつ育っていたかもしれません。親が言っているほかの家の子供の話は知らないうちに自分のロールモデルになっている部分があるでしょう。
友達の結婚式
友達の結婚式に参加しました。
二人とも私と高校が一緒で、女の子のほうが私の親友です。昔一緒にバンドをやったことがあります (笑)
中国で来客として結婚式を参加するのが初めてでした。
ご祝儀いくら渡せばよいか、どう渡せばよいか、まったく経験がなく周りの友達に相談していました。周りからおすすめされた金額が想定より高かったです。
自分はあくまでまだ親のサポートを得ながら学校に通っている立場なので、あの金額のご祝儀でちょっとストレスを感じました (笑)
約3週間の帰省は無事に終わりました。次に帰るのが半年後の3月末です。
リョウタと二人で楽しく暮らしているし、家族とも2週間ごとにビデオ電話しているので、ホームシックになることはほぼないのですが、実際に会って一緒に時間を過ごすことはやはり大事だと思います。
そしてコロナがなくなって、定期的に帰れるようになったのは本当によかった!